靴は、支給される防寒靴は室内には重すぎます。普通のハイキングシューズ などを持っていくのが幸せです。クリスマスのマラソンレース (Race Around the World)は、ジョギングシューズ で走りました。氷河の上ですけど。意外に重宝したのが手袋。 支給される手袋もある(しかも3種類も!)のだけど、 ゴツイので普段使いや細かな作業をするには向いていない。 スポーツ店で売ってる防寒なんだけど薄手のやつを持っていったら、 大変役立ちました。
ウインドーブレーカーは、前述の薄手のジャケットが支給されるので 必要ありません。ただ、帰りにクライストチャーチでハイキングなどの 休暇を楽しむときには、あってもいいかも。別になくても困りませんが。
このように重量のかさむ寒冷地服や靴は支給されるので、室内用の 服や下着、それに最低限の自分専用屋外アイテムがあれば大丈夫です。 というのも、南極に持っていける荷物の総重量は75ポンド、約35kg ほどまで と決まっているので、無駄に重いものを持っていけないからです。 本などもかさばるし重いので、よく考えて荷造りしましょう。 なお、荷物を入れる用のザックリ袋も二つ支給されます。 南極飛行当日の朝に、荷物を空港で整理する時間がありますので、 この袋に詰められるものは詰めて、残りは自分のカバンに入れて持っていくか 置いていくかの選択をします。僕は空のスーツケースを置いていきました。 帰ってくるまで預かってくれます。ちなみに、二つの袋のうちの一つは 手荷物(Carry-on, Hand-Carry)用です。大きさは二つの袋とも同じ大きさです。 かなり入ります。
手洗い所には必ずペーパタオルがついているのでハンカチは必要ありません。 ティッシュペーパーもあります。 ただし日本のモノと違い、紙質が硬いのでポケットティッシュは あった方がいいでしょう。
あらゆる電気製品は使用可能です。110V 60Hz のアメリカ仕様の電源ですので ほとんどそのまま使えます。ただし途中のNZはオセアニア仕様のコンセント に240V ですから、変換コネクタが要ります。
大概の小物はストアで買えますので、忘れても大丈夫です。 女性に必要なものも揃っています。 ストアは曜日により開店時間が異なりますので注意。 大体、一日2時間くらいの開店です。月曜は休み。
夜食もありますが(夜といってもカンカン照りですが)、 これは夜中にシフトで働いている人たち用の食事なので、 基本的にはあらかじめサインアップしておかないと 食べられません。ただしそこはあくまでアメリカ流。 大体午前1時を過ぎても食べ物が余っているなら、大丈夫。 夜中にカフェで仕事をしているときに、よく喰ってました。 どこかの日本の組織のようなうるさいことは一切無しです。 夜食のほうが抜群に旨いときも多々あり、お得感があります。 遅くまで仕事したときのご褒美をもらった気分です。
毎日曜日はサンデーブランチがあります。午前10時半開始 です。好きな具をいうと目の前でオムレツを作ってくれます。 楽しみの一つ。僕の定番は、ハム、マッシュルーム、チーズ にグリーンオニオンです。あと種々のチーズもあり。 フェタチーズ(ギリシャのチーズだね、僕は昔からのファンです) ジャックチーズ、スイスチーズ、ゴルゴンゾーラもあります。 ああ、これでワインがあれば幸せの絶頂なのにぃ..そう、 ワインもストアでボトルを買えるので、飲もうと思えば飲めるのですが 仕事ができなくなるので、ぐっと我慢の子でした。 次回は是非飲みたいと思います(キッパリ)。
キッチンスタッフは総勢10名程度いたと思います。 普段は、自分で皿洗ったりする必要はありません。ただし週末、休日は、 スタッフも休むので皿洗いのボランティア募集がでます。 ボランティア精神もアメリカ流です。僕もやりました。 お湯も使えますし楽勝です。Rice 実験の番頭、Kanzas State の Dave Besson も教官のくせに(だからこそ) 学生よりよく皿洗いをしてました。またそれが良く似合ってましたよ、ハイ。 ボランティアと言えば、発電機のおもりをするボランティア募集も出ていて やりたかったのですが、時間が合わなくて出来ませんでした。 次に来たときの課題の一つです。
無線LAN も一部で稼働していて、便利でした。もちろん普通の 有線LANのポートも、例えば、AMANDA の部屋にはあるので そこでラップトップを繋げて仕事をしていました。ケーブルは 持参していったほうが良いです。
とにかく乾燥しているので、静電気を放電します。計算機や回路を いじるときは、これに注意を払います。AMANDA部屋では、机の縁に アルミホイルを張ってあり、これで自分を放電?させてから 計算機を触る習慣です。僕も1度、静電気でPCをフリーズ させてしまいました。
食事から何から全てタダなので、お金を使うことは全くありません。 一文無しでも生活できます。ただストアでちょっと何か買いたいとき、 例えばお酒などですね、このときには、米ドル現金が必要です。 クレジットカードは使えません(McMurdo基地は使えます)。 現金は、南極点に行く前に、McMurdo 基地に Bank of America の ATM があるので、そこで幾らか引き出して持って行きます。
お酒は、非常に安いです。今回は全くといっていいほど(2,3日の例外を除く) 飲みませんでしたが、例えばタンカレーのジンは大瓶が $12.5 くらいでした。 東京のやまや並みのお値段です。ビールは種類があまりなくバドとかミラー とかの不味いやつらしかありません。ただし越冬向けにそろえる品々は 越冬部隊の好みを聞いて貰えるらしく、2000年の越冬時には世界中のビール を揃えたという話しを某ドイツ筋から聞きました。
あとはビデオや映画などの上映会を自主的にやったり、 ストアからビデオをレンタルしたりが、メジャーな息抜きです。 ジムでの卓球やバスケット、果てはヨガ教室からスペイン語教室まで が自主的に開かれています。これらの情報は e-mail で回ってきます。 自分が何かをしたいときにも、メールで呼びかけます。 一般に、仕事中毒で比較的短期滞在の科学者連中より、より長期滞在の サポートスタッフや建設技術者達が、これらの活動に熱心です。 日曜日は夜7時からカフェでサイエンス・レクチャーが開かれ、 南極で観測実験をしている科学者が、素人向けに講演します。 知った話しも多いのですが、改めて聞いても結構おもしろく 僕は毎回出席していました。